音楽理論_転調



転調と移調

転調とは

転調とは、曲の途中で調(キー)が変わることをいいます。

曲の途中で雰囲気を変えるためなどに用いられます。

例えば、マイナー調の楽曲でサビだけメジャー調に転調することで発展性を出すといった手法があります。


移調とは

移調とは、楽曲全体をそっくり別の高さに移すことです。

カラオケで「キーを下げる」ことは移調になります。

一般的な楽曲の中では、曲の終盤に半音上げることで発展性を出す手法がよく用いられます。


部分転調

部分転調とは、曲の中で短く一時的に転調して、すぐに元の調に戻る事です。

関係調の和音を用いると、聞き手の感覚としても比較的違和感が少ないスムーズな転調となります。


関係調

関係調とは、基準となる調と近い「調性感」をもつ調のことです。

関係調は「近親調」とも呼ばれ、自然な転調効果を得ることができます。


平行調

平行調とは、調号が同じ長調と短調の組み合わせです。

平行調は共通の和音が多く有り、転調といえないくらいスムーズに中心音が交替する特徴があります。


例えば、イントロからのテーマ部はC#マイナー調、サビはEメジャー調というパターンは楽曲を盛り上げる手法として多用されています。

(C#マイナー調) C♯m -> G♯m -> A♭M7 -> E -> C♯m -> G♯m -> A♭M7 -> B ->
(Eメジャー調)  E -> B -> C♯m -> G♯m -> A -> E -> A -> B

同主調(どうしゅちょう)

同主調とは、同じ主音(トニック)を持つメジャー調とマイナー調のことです。

同主調転調は同じ主音の長短調間で転調するので、自然な違和感として雰囲気の変更が可能です。

「同主短調」とは、メジャー調から見てマイナー調を指します。

「同主長調」とは、マイナー調から見てメジャー調を指します。


属調(ぞくちょう)

属調とは、主調のドミナント(第五音)をトニック(主音)とする調です。

言い換えると、完全5度上(完全4度下)の調です。

「五度圏(Circle Of Fifths)」と呼ばれるダイアグラムの通りに遷移していきます。

メジャー調
  C   ->  G   ->  D   ->  A    ->  E    ->  B   ->  F♯  ->  C♯   ->  A♭ ->  E♭ ->  B♭ ->  F   -> C
マイナー調
  Am  ->  Em  ->  Bm  ->  F♯m ->  C♯m -> G♯m ->  E♭m ->  B♭m  ->  Fm  ->  Cm  ->  Gm  ->  Dm  ->  Am

下属調(かぞくちょう)

主調のサブドミナント(第四音)をトニック(主調)とする調です。言い換えると、完全4度上(完全5度下)の調です。

「五度圏(Circle Of Fifths)」の属調とは逆方向へ遷移していきます。

Cメジャー調から見て、Fメジャー調を指します。


借用和音

借用和音とは、現在の調(キー)とは違う調の和音(コード)を一時的に借りてきて使用することで、曲更なる広がりを与える手法です。


サブドミナントマイナー

サブドミナントマイナーとは、同主短調から借用する和音です。

メジャーキーの中でマイナーキーのサブドミナントマイナーを用いる技法はよく使われます。

例えばキーがCメジャーの場合、以下のようなコード進行があります。

C  ->  F  ->  Dm  ->  G  ->  C  ->  F  ->  Fm  ->  C
T      SD     SD      D      T      SD     SDm     T
(T=Tonic, SD=SubDominant, D=Dominant, SDm=SubDominantMinor)

サブドミナントマイナーからはその調の主音に落ち着く特徴があります。


セカンダリー・ドミナント

セカンダリードミナントとは、他の調から一時的に和音を借用して、ドミナント進行(ドミナント→トニックの流れ)を挿入(一時転調)する技法です。

本来のトニック(IM7)以外のダイアトニックコードを仮のトニックに見立てて、仮のトニックに対するドミナントコード(V7)を付与します。

大雑把にいえば、直後のコードの五度上のコードをセブンスにして挿入する技法です。


Cメジャーキーのダイアトニックコードに対応するセカンダリードミナントは以下のものがあります。

キーCのダイアトニックコード C△7 Dm7 Em7 F△7 G7 Am7 Bm7♭5
キーCのセカンダリードミナント - A7 B7 C7 D7 E7 -

Iには本来のドミナントがあるため、セカンダリードミナントを使いません。

また、Ⅶは調の乖離が大きすぎるため、音楽理論的にセカンダリードミナントを使いません。


楽曲の例として、以下のようなCメジャーキーのコード進行に対して、

  C ->  Dm7   -> G7   -> C
(I ->  IIm7  -> V7/I -> I)

セカンダリードミナントを使用すると以下のようになります。

  C ->   A7  -> Dm7   -> G7   -> C
(I -> V7/II -> IIm7  -> V7/I -> I)

V7/II(ファイブオブツー)はⅡm7にドミナント進行をするという表記です。


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