音楽理論_音の基礎



音とは

音と振動

音は物体の振動によって発生します。

物体の振動は「周波数」で表され、一秒間に物体が振動する回数を「ヘルツ(Hz)」という単位を用います。

調律の基準音として用いられるA音の周波数440Hzとは、物体が一秒間に440回振動していることを表します。


周波数が大きいほど高い音が発生し、小さいほど低い音が発生します。

周波数440HzのA音を基準として、1オクターブ高いA音は880Hzとなります。


質量と振動数

物体の質量が半分になると、音の振動数は2倍になります。

ギターやバイオリンなどの弦楽器において、弦の長さが半分になる位置で音を出した時、オクターブ高い音が出る理由となります。

また、低い音がでる楽器ほど筐体が大きくなる理由でもあります。


音律と音程

音律とは

音律とは、1オクターブの中での音程の並べる方法をいいます。

音律には、平均律・純正律・ピタゴラス律・ヴェルクマイスター律など様々な種類があります。

現代の音楽では、主に平均律(12等分平均律)が使われています。


平均律(12等分平均律)

平均律とは、1オクターブ内の音の高さを12に等分割し、それを半音と定義した音律です。

ピアノやギターなどの現在広く使われている楽器で用いられている音律です。

A(440Hz)から始まる1オクターブ上がるまでの周波数は以下のようになります。

A       : 440.00Hz
A♯/B♭ : 466.16Hz
B       : 493.88Hz
C       : 523.25Hz
C♯/D♭ : 554.36Hz
D       : 587.32Hz
D♯/E♭ : 622.25Hz
E       : 659.25Hz
F       : 698.45Hz
F♯/G♭ : 739.98Hz
G       : 783.99Hz
G♯/A♭ : 830.60Hz
A       : 880.00Hz

12音の中で、「♯」や「♭」のつかない音(ピアノの白鍵)を「ナチュラルトーン(幹音)」といい、

「♯」や「♭」がつく音(ピアノの黒鍵)を「デライブドトーン(派生音)」といいます。


音程

音程とは2つの音の高さの差のことです。

平均律(12等分平均律)を基準にした場合、以下のようになります。

1度:二つの音が同じ高さである場合、「完全1度(または同度、ユニゾン)」と呼びます。
2度:二つの音の間に半音が1つの時は「短2度(たんにど)」と呼び、半音が2つの時は「長2度(ちょうにど)」と呼びます。
3度:二つの音の間に半音が3つの時は「短3度」と呼び、半音が4つの時は「長3度」と呼びます。
4度:二つの音の間に半音が5つの時は「完全4度」と呼び、半音が6つの時は「増4度(トライトーン)」と呼びます。
5度:二つの音の間に半音が6つの時は「減5度」と呼び、半音が7つの時は「完全5度」と呼びます。
6度:二つの音の間に半音が8つの時は「短6度」と呼び、半音が9つの時は「長6度」と呼びます。
7度:二つの音の間に半音が10個の時は「短7度」と呼び、半音が11個の時は「長7度」と呼びます。
8度:二つの音の間に半音が12個の時は「完全8度(またはオクターブ)」と呼びます。

なお、9度以上の音程、例えば9度は「オクターブと2度」などと呼びます。


倍音(harmonic)

倍音とは

倍音とは、ある音を鳴らした時に、その音に付随して生じる「整数倍の振動数の音」です。

倍音は楽器の種類や、奏法、音の高さ、強弱によって様々に現れます。

音色の違いは、どの倍音が強く鳴っているか、あるいは弱いか、その割合によって決まります。


倍音列(ばいおんれつ harmonic series)とは

倍音は、ある音=基音を基準にその整数倍の音を順に並べたもので、基音の整数倍の振動数を持ちます。

基の音(1倍)は「基音」といいます。2倍の音は第2倍音、3倍は第3倍音、n倍は第n倍音となります。

基音がどの音でも倍音列の音程関係は同じです。

P1, P1, P5, P1, M3, P5, m7, P1, M2, M3, +4, P5, m6, m7, M7, P1
(P1=完全1度、M3=長3度、m7=短7度)

基音を含めてすべての倍音を並べた音列を、「自然倍音列」といいます。

自然倍音列で構成されている音を「楽音」、そうでないものを「騒音」といいます.


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